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二村 嘉明; 大岡 紀一; 鎌田 裕
原子力工業, 38(9), p.40 - 45, 1992/00
JMTRにおいて現在までに実施した非破壊検査としては、原子炉施設及び照射設備(照射キャプセル等を含む)に関する使用前検査・供用期間中検査、並びに原子炉燃料の低濃縮化に際して、一次冷却系の配管について特別に行った検査がある。これらの主たる目的は欠陥を見出し、トラブル等の発生を未然に防止することであり、予防保全として実施している。ここではこれらの概略を紹介するとともに、その実施における対応策を述べる。また、JMTRは初臨界から約25年を経過しており、経年劣化の現状を正確に把握することが必要であり、JMTRの長期計画策定のために余寿命評価が必要となる。そのための非破壊検査のあり方についても言及する。
涌井 隆; 斎藤 滋; 若井 栄一; 酒井 知紀*; 森 孝太郎*; 二川 正敏
no journal, ,
J-PARCにおける核破砕水銀標的の寿命を決定する支配因子の1つは、陽子及び中性子による照射損傷である。われわれは、これまで、非照射材に対して、微小押込み試験から引張特性を評価する逆解析手法を提案してきた。本研究では、核破砕条件による照射損傷を模擬したイオン照射材に本評価手法を適用し、その評価結果と米国SNSの水銀標的の照射後試験結果の比較により、本手法の妥当性について検討する。この検討結果を踏まえ、使用済み容器から採取した試料に対して押込み試験を行うことにより、硬度や本評価手法から得られる引張特性から、照射損傷に重畳する様々な影響(繰返し応力による疲労温度及び水銀による変質など)も考慮した余寿命評価が行えることが期待される。本報では、評価手法やその妥当性について議論する。